烏森学園B
□幼稚園のお迎え
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幼稚園―――。
お迎えを待ちながら園児達は室内と外で元気に遊んでいた。
『時美!』
友達と砂遊びをしていた時美を良守が呼んだ。
「あ〜!
パパぁ!!」
すぐに笑顔で駆け寄って来た。
『迎えに来たよ。
ほら、手を洗って教室から取っておいで』
「うん!」
嬉しそうに時美が走って行く。
若いパパと有名で母親や保育士からも見られていた。
「時美ちゃんのパパぁ?」
『そうだよ。
いつも時美と遊んでくれてありがとな。
これからも仲良くしてくれな』
「う、うん…///」
良守に頭をなでられ、自分の父親との違いに照れていた。
『あっ、先生!
いつも時美がお世話になっています』
「いえいえ。
今日はお母さんはどうかしたんですか?」
『そうじゃないんですよ。仕事が休みなんでたまには迎えに来ようかと』
「そうでしたか」
そんな話をしていると時美が走って来た。