烏森学園B
□幼稚園のお迎え
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優しく微笑み、自分の元に走って来た愛娘の頭をなでた。
『じゃあ、帰ろうか。さようなら〜』
「バイバ〜イ!
先生、さようなら」
「時美ちゃん、バイバ〜イ!」
「はい、さようなら。また明日ね」
良守は時美の手をつないで歩く。
幼稚園の出来事を一生懸命に楽しそうに話してくれた。
「いつもパパが来てくれたら嬉しいな」
『クスッ‥たまにだからいいんだよ。
帰ったら公園に行こうか』
「本当!?
やったぁ!!」
大喜びの時美を見て優しく微笑む。
『ただいま〜』
「ただいま!
ママ〜!!」
『お帰りなさい。
あらあら、時美。
どうしたの?』
「パパが公園に連れて行ってくれるって!
ママ、行って来てもいいよね!!?」
『そんなに遅くならないからさ』
『仕方ないわね。
いいわ、気をつけて行って来るのよ?』
「やったぁ!」
『じゃ、着替えて来ような』
「はぁい!!」
幼稚園の鞄を片付けて机に連絡帳を出して着替えた。