烏森学園B

□自慢のパパ
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良守は私服に着替えていた。


「オーナー、閉店しましたよ」
『悪いな、全部やってもらって…』
「いいんですよ。
新作ケーキ考えていたんでしょう?」
『そうなんだよ』
「いい案は浮かびましたか?」
『ん〜、どうかな』
「出来たら食べさせてくださいね。
じゃ、帰ります。
お疲れ様でした」
『お疲れ〜』


着替え終わると店には時美と友達がいた。


「あっ、パパ!」
「ご馳走でした」
「ケーキ、美味しかったです」
「ありがとうございました」
『どういたしまして。よし、帰ろうか。
遅いから君達も送って行くから』


戸締まりをして店を出た。


良守の店は夕方には閉店する。


3人を家まで送り届けると良守は時美と自宅まで歩いて帰る。


『もう中学生か…。
男には気をつけるんだぞ?』
「うん!」


子供の成長は早いと良守は感じていた…。


いつか時美も親離れする時が来るだろうが、今はまだ甘えん坊の愛娘でいて欲しいと願っていた‥‥。



-END-
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