烏森学園B

□幼馴染みの先輩後輩
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良守は鞄を持ち、眠そうな顔で家から出て来る。


『良守…!』
『‥‥時音ι』
『待ってたの♪
一緒に行こ!』


白壁に寄りかかり、時音は良守は待っていたようだ。


『…時音は中等部だろうが』
『途中まで一緒じゃない。ダメ…?』
『‥‥別にいいけど』


にっこりと笑って時音は良守の腕に抱きつく。


『‥‥何で抱きつくんだよι』
『いいじゃない』
『…噂になるぞ?』
『良守となら噂になってもいいも〜ん♪』
『‥‥っはぁι』


隣の幼馴染みを見て良守はいつもながらため息をつく。


『良守、何でため息つくの?』
『…何でもねぇよ』


スタスタと学園に向かって歩く。


『早いってばぁ〜』
『だったら、くっつかなけりゃいいだろ』
『やだっ!!』


必死に時音は腕にくっついたまま、小走りでついて来る。
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