烏森学園B

□幸せな瞬間
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席に着くとケーキセットを頼んだ。


『時音は紅茶だろ?
すみませ〜ん。
チーズケーキと紅茶、紅茶はミルクで。
あとはチョコケーキとカフェラテ』
「はい、以上でよろしいですか?」
『はい』
「それでは、しばらくお待ちください」


店員さんが去り、時音は店内を見回していた。


『どうした?』
『私、入ったことないから』
『喫茶店?』
『…うん』


クスッと良守は笑った。


『いつでも連れて来てやるよ』
『本当!!?』
『あぁ、みんなには内緒だぞ?』


嬉しそうにコクコクと時音は頷く。


『ジジィとババァにバレたら大変だな』
『…うん』
『まぁ、バレなきゃ大丈夫か』


話をしていると、しばらくするとケーキセットが運ばれて来た。


『美味しい!!』
『よかったな。
気に入った?』
『うんっ!』


可愛いなぁと良守は時音を見ていた。
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