烏森学園B
□幸せな瞬間
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喫茶店から出た頃は薄暗くなってた。
『奢ってもらっちゃっていいの?』
『いいんだよ。
年下は年下らしくしてろ』
くしゃっと頭をなでた。
照れたように嬉しそうに時音は笑った。
『遅くなっちまったな。ほら、帰るぞ』
『あ、うん』
通学路を並んで歩き、時音は良守を見ていた。
『…何だよ?』
『えっ!!?』
『視線を感じるんだけど‥‥』
『あ…///』
頬を赤らめてうつむいた。
『まぁ、いいけどな。どうした?』
『良守は…、どんなタイプが好き?』
『時音みたいなタイプかな』
『えっ…///』
クスッと笑い、良守は時音の額にキスをした。
時音は驚き、真っ赤になった。
『告白するなら付き合ってやってもいいぜ?』
ニッと良守が笑って時音を見る。
良守には時音の気持ちがバレバレだった。