烏森学園B
□コンテスト
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良守と時音はチラッと見て互いに微笑む。
「さあ、集計結果が出ました!
まずはキングコンテスト優勝者は―――」
ドキドキと緊張しながら胸を膨らませる。
「唯一の高等部1年ながらやりました!
1年A組、墨村良守くん!!
先輩達と圧倒な票の差でした!
皆さん、大きな拍手をお願いします!!!」
スポットライトが良守に当たり、大きな拍手が聞こえる。
観客席とステージの女子からは大歓声。
照れたように笑い、良守は頭を下げた。
「さあ、続いてはクィーンコンテストの結果発表です!
今回の優勝者はもちろんこの方!!
我が学園のマドンナ、雪村時音さん!!」
時音にスポットライトが当たり、大歓声と大きな拍手が聞こえる。
「優勝者のこの2人には一週間、恋人として過ごして頂きます。
人気者の2人なのでお似合いですね!」
顔を見合わせて苦笑いした。