烏森学園B

□優しい兄
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学校の作文で家族の誰でもいいから書くように言われて思い浮かんだのが良守だった。


父は作文を見て優しく頭をなでてくれた。


「上手に書けてるね。良守には見せないのかい?」
「…眠いだろうからいい」
「良守、それ見せたら嬉しいと思うんだけどな」


そう呟いて父は夕食作りにキッチンに向かった。


そう言われて先生にも褒められた作文を見てどうしょうかと利守は悩む。


『ただいま〜!』


良守が帰って来て居間に入って来た。


「お、お帰り…」
『あ、あぁ。
ただいま』


いつもと違う利守に良守は違和感を感じ、首を傾げる。


(何かあったのかな。まぁ、悩み事なら父さんに相談するだろうから大丈夫だよな?
何かあれば言って来るだろうし…)


利守を気になりつつも良守は様子を見ることにしたようだ。
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