烏森学園B

□想いの強さ
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良守は昔のように分かりやすいような反応をしなくなった。


「卒業したら‥‥どうするんだ」
『…まだわかんねぇ。時音は大学に進学するみたいだけどな。
俺は勉強嫌いだし。
まだ考え中』
「フーン。
まぁ、夜行に来てもいいけどね」
『またかよ。
だから、俺は夜行には行かねぇって』
「…ダメか」


良守が高等部に上がってから何度、正守はスカウトしたか分からない。


「さてと、俺はそろそろ帰るよ」
『兄貴、家に寄らないのか?』
「今日はやめておくよ。まだ仕事が残ってるからな」
『…体に気をつけろよな』
「分かってるよ」


お金を置いて正守は席を立った。


「それで好きなだけ食えよ」
『‥‥さんきゅ』
「じゃあな」


烏森の封印から兄弟の溝も埋まり、今では普通に会話する。
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