烏森学園B
□大切だから守る
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何が起きているのか分からなかったが、良守は興味ないようだ。
「おまえら、帰るぞ。寄り道するな」
「先生、小学生に不良達が絡んでるみたいですよ〜」
『小学生…?』
嫌な予感がして人混みの中に向かう。
「墨村!?
さっきまで興味がないって‥‥」
黒須先生は良守を追って、クラスメイトが黒須先生を追う。
『んなっ…』
「どうしたんだ、墨村?」
『俺の弟です!』
「「え゛」」
不良達の元に良守は走って行く。
『利守!』
「良兄‥‥」
「何だ、てめぇは」
『兄貴だよ、文句あっか!』
利守を背に隠して高校生らしき不良を睨みつける。
『こいつが何したって言うんだよ!!?』
「別にぃ…」
「ただ小遣い欲しくてさぁ〜」
「財布から抜き取ったら返してってウザイこと言うから」
「ちょっと痛い思いさせようかとな(笑)」
『てめぇら‥‥
俺の弟に手を上げたのか?』
「だったら?」
ブチッと良守の中で何かが切れた。