絶対延命

□DADA
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この世界は退屈だ。




















<神の啓示>

私はこの世界の創造主、神だ。嘘じゃない。嘘は嫌いだ。
見た目は人と同じだ。何故なら私が自分でこの姿を創りだし、この地球に存在出来るようにしたからだ。
つまるところ、私には何だって出来る。それを自分の力で制御して人と同等の存在にした。それだけだ。

何故そんなことをしたのかって?
決まっている、退屈だったからだ。神という万能な自分に飽きた。人間の不自由さを味わいたかったんだ。

…そんなに笑うな、信じてくれないのか?
ちなみにお前がよく仕事を頼む首なしは信じてくれたぞ。
アイツは愛すべき化け物だから、か。愛すべき神様である私の事は信じてくれない割に首なしの事はよく分かっているじゃないか。
嫉妬?
そんなもの神である私がする訳がないだろう。
ただ…何となく苛ついただけの話なんだ。




















この世界は素晴らしい。




















<嗤う情報屋>

俺は神なんて信じない。
俺が信じるのは人間だけ。俺は人間を愛してるし、自分を神だと言い張る君の姿は実に滑稽で人間的だ。
だから俺は君の事も愛してると言っておこう。

俺は君を愛してる。心の底から頭の天辺までこの言葉に嘘は1ナノマイクロメートルも無い。断言しよう。
ただ、君が本当に神であると言うならそれは別だ。
万能の存在?ふざけるな、そんなものに俺は興味は無い。つまらない。

だから俺に愛してもらいたければ人間になればいい。
神様なんて、止めて俺の所まで堕ちてくればいいんだ。
そう、地球の最下層まで。



















"何故なんだろうか"




















"決まっているじゃないか"




















<二人がわかりあえるのは何処までも地球の底辺だから>





DADA






2011.5.15

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