加藤元浩作品
□針と糸のような
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お久な燈可奈。ちょっぴり大人。友達以上、恋人未満な関係です。
針と糸のような
日曜日の燈馬くんの自宅。今日はお昼ご飯を作ってあげるためにここに来た。でもそれももう終わり、今は燈馬くんはパソコンをしながら私の話し相手になっている。
燈馬くんと出会ってからいくらかの年月が過ぎた。その年月で、今日のことは[当たり前]にしかならない。それぐらい、私と燈馬くんは近い関係になった。
けれど。燈馬くんはどうなのかな?ふと、そんなことを考えた。
「ねえ、燈馬くん―――」
聞いていいことなのかな?自分では分からない。でも、聞いてみたい。
「私たちの関係って、いったい何なのかな・・・?」
突然そんなことを言われて、燈馬くんは面食らった顔をした。そして、少し考える素振りをしてから、こんなことを言った。
「・・・水原さん。針に糸を通したこと、ありますよね?」
質問してるのはこっちなのに、と思ったが、そこはスルーすることにした。
「うん、あるよ?それがどうしたの?」
「僕は思うんですけど・・・」
針に糸を通すことって、一見簡単そうに思うでしょ?
けど、いざやってみると意外と難しくて、なかなかできない。
「そんな関係だと思うんです。僕たちって」
「・・・つまり燈馬くんは、私たちは簡単なようで難しい、って言いたいのね?」
少し伏せ目がちに言った。
「はい。でもそれだけじゃないと思います」
どうして?と伏せていた顔を上げる。
「だって」
針に糸は必要不可欠だし、
糸に針は必要不可欠だからです。
その言葉の意味を理解した私は、そっと彼に寄り添った。
(針と糸の関係は、)
(あなたと私そのものだから)
亞斗我軌 あ と が き
・・・何かホント意味分からなくてすみません。文才なくてすみません。ホントすみません・・・(号☆泣)
いや最初はもっとシリアスな感じだったんですけど、いろいろ書き足していくうちに
こ う な り ま し た ☆
というね。はい。すみません。
針と糸のような・完