NOVEL
□1st.心の闇
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「こんな時間までお前どこにいたんだよ!」
「……たぬき殺してきた」
「嘘つくな!」
家に着いたら朝の4時、
何故か奈癒の兄・亜癒は起きていた。
たぬき星人を殺してきたから嘘ではないのだけど…
「てかお前部活サボったろ!突然お前が怪我してから消えたって家に電話来たんだぞ!」
「…消えた?」
奈癒は思い返す。
確か頭が痛くて眠くなって気づいたらあの部屋にいた。
「奈癒!お前俺に隠して何かしてんだろ…!?」
「さぁね…」
「俺にはわかるからな!」
「何で……?」
「双子の勘☆」
「馬ぁ鹿」
現在時刻は昼、12時
あれから眠くてすぐに寝てしまった奈癒だがふと気づく。
奈癒が寝転ぶベッドのすぐ横、
アタッシェケースとXガンが置いてある。
アタッシェケースにはもちろん、『日向2号』と書かれている
「持ってきちゃった…」
奈癒は起き上がりそれを自分の枕元に隠した。
そして目にしたのは部活の予定表
今日は休みとなっていた。
奈癒は着替え自分がいた2階から1階に下りた。
リビングから話し声が聞こえた。
奈癒がリビングを覗いた。
そこには亜癒と驚くべき人物がいた。
「……神馬さん…?」