日吉君の隣の席の彼女
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「やぁ、何か面白いことになってるね」
幸村さんが笑顔で挨拶してくれた。いつの間にか立海は着ており、全員がバスから降りていた。
「藤子ちゃぁあぁぁん!」
「寄るな!」
カウンターのようにハイキックを顔面に決めるが、ドMの白石さんにはまったく効いていない。
「もっと、もっとしてや!」
「嫌、来ないで!」
服部の攻撃が効かないのを見れば、彼女にとって白石さんはある意味天敵かもしれない。
「ハァハァ、藤子ちゃpぎp;rjhぴypしh」
「いい加減にしてくれ、白石」
テニスラケットで白石さんを殴りつけたのは、服部の王子様的存在で、いい雰囲気なのに未だに彼女と付き合っていない、『あーもう早く告白しろよ』って言いたくなるあの人。
「柳さん!」
「おはよう、服部。大丈夫だったか?」
俺は今幻覚を見ているのだろうか?あの2人のバックに花が咲き乱れている気がした。
「あの姉ちゃん、ごっつ強いやん!」
「金太郎はん、そろそろ整列やから挨拶は後にし」
「これから楽しくなりそうやね、ユウくん!」
「そやな、小春!」
「藤子ちゃ〜ん!」
「これ以上、恥晒すな!」
「またやってますわ〜先輩ら」
「謙也も大変たいね」
「3校そろったことやし、そろそろ始めるで」
渡邊監督の一言で3校整列した。
これから短いようで長い波乱(?) の3日間が始まる。