呆れるほどの愛を、キミに

□結ばれますか
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『でも、逆によかったんじゃない?その子、白石君の顔が好きなだけなんでしょ?』

『あぁ。それ聞いて、なんでこの子好きになったんやろ?って思ったわ』

『白石君は可哀想だけどね』

『なんでや?』


当然、このときの私は白石が聞いているなんて、知らなかった。


『顔だけで評価されたことだよ。人は飾りものじゃないんだから。特に恋愛なんてね』

『おぉ、恋愛経験ゼロの黒子が恋愛について語っとる。だが、なんか深い!』

『恋愛経験ゼロで悪かったわね。それに謙也も可哀想なのよ』

『なんで?』

『その子は謙也より白石君のほうが顔カッコいい、って言ってるようなもんでしょ』

『あのアマ……』










「人を見た目で判断しん、そんな黒子をずっと目で追いかけとった。でも、それだけじゃ満足できへんくなってきた……」


その言葉を聞いて、ドキドキする。

だって、私がオサムちゃん好きな理由、“見た目”なんだもん。

……バレませんように。

そう思っていたら、急に腕を引っ張られ、白石の腕の中に収まった。顔が白石の身体にほぼピッタリとくっついている。
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