魔王、天使に恋する

□魔王、天使に敗北する
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ガチャ



「遅くなりました」

「あ……」


遅れてやってきた直木の見た光景は幸村に蹴られている真田の姿であった。


「せ、精市君……」

「……その……ね、実子ちゃん……真田は蹴られるのが大好きで……」


幸村が直木に近寄り、弁明しようとする。が、


「イジメは駄目です!めっ!」


直木は聞く耳持たないらしい。

というより、「めっ!」って。「めっ!」って……可愛いなぁ、おい。


「……ぐはっ!?」

「幸村君!?」


直木のあまりの可愛さに幸村は吐血した。そしてそのまま倒れて気を失った。


「幸村君、幸村君!?」

「直木さん、あまり揺らしてはいけません。私とジャッカル君で保健室に運びましょう」

「あぁ」


幸村を本気で心配する者や



ピロリロリーン



「倒れた幸村の写メGETしたナリ」

「仁王、あとで送ってくれよぃ」

「あ、俺もお願いします!」


ネタにする者がいた。


「仁王、丸井、赤也!」

「げっ、真田……」

「あとでその写メ、送ってくれ」


真田よ、お前もか。

だが、そういう俺も貰うことにした。


「みんなっ、そういうことしちゃ駄目だよっ!めっ!」


……可愛いなぁ、おい。
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