呆れるほどの愛を、キミに
□もはやストーカー
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それより、前々から疑問に思っていたことがあった。
小石川に聞いてもわからへんの一言だったから、それを今2人に聞いてみようと思う。
「あのさぁ、私はなんでいきなり白石の婚約者という騒動に巻き込まれてるの?」
「さぁ?」
「何でやろな?」
2人ともわからないといった様子であった。
「白石と黒子が婚約者同士って噂が流れたのって、たしか2日前やな」
「あたしが白石に相談されたのがその1日前や」
「相談?」
「えぇ。『黒子ちゃんが好きやけど、どうすればええかわからん』って言われたわ」
「で、何て答えたの?」
小春ちゃんの言葉が気になる。
でも、小春ちゃんのことだから『勝手に婚約者にすればええんやない?』なんて言わないだろう。
「たしか『自分の思うように行動すればええんやない?』って言ったかしら?」
「それだけ?」
「それだけ。でも『思うように、ってどうすればええねん?』って言ってきたわね」
では、どこで白石の脳内は勝手に婚約者にするという狂った考えを引き起こしたのであろうか。
いや、もしかしたら最初から狂っていたのかもしれない。