呆れるほどの愛を、キミに
□羞恥プレイ
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てか、謙也は何しにここに来たのだろうか。
「あぁ、そや。忘れとった」
「何を?」
「今日、家に侑士来るねんけど、遊びに……」
謙也がそう言ったときであった。
「謙也ぁぁあぁぁあぁ!!」
「「!?」」
綺麗な顔に怒りを表し、教室に乗り込んできた白石。いきなり謙也の胸倉を掴んだ。
「く、苦し……」
「お前、俺の嫁さん……黒子とどういう関係やねん!?」
「誰があんたの嫁だよ」
「おまっ、この、状況で……冷静に答えん、な、や……ガクッ」
「お、幼馴染!?俺の黒子と!?」
「誰があんたのだよ」
「なんや、知らんかったんか?」
そんなに驚くことでもないのだが、白石にとっては物凄く驚愕することみたいだ。
「ちなみに黒子は侑士とも仲がええねん」
「そんな、俺の黒子が……あんな胡散臭い眼鏡とも……」
「だから、誰があんたのだよ」
侑士君が胡散臭い眼鏡とか言われたことにはスル―した。だって私もそう思うから。
白石の意識がどこかに飛んでったころ、謙也は話を元に戻した。
「で、遊びに来るんか?」
「あー、久々に会いたいしね……うん、行」
「アカンで、黒子」
白石の意識が復活した。案外、早かった。
「そんな“見た目から変態”と“ヘタレやけど変態の血筋引いた奴”やで。可愛い、可愛い俺の黒子が襲われるに決まっとる」
「あんたのじゃねぇよ」
「襲わんわ!ちゅーか、ヘタレちゃうわ!」
ちゃっかりヘタレを訂正する謙也はほっといて。