僕らの学校

□月曜日の朝
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『本場フランスで食べたシャトーブリアンが大変美味だった』


「シャトーブリアン?」


国語の不二周介先生の弟、不二裕太くんが首を傾げながら言いました。
裕太くんは不二弟と言ったら怒ります。


「つぐみ、知ってるか?」

「知らないよ〜。何だろうね?」


小学3年生だし、お金持ちじゃないのでわかりません。
なので、同じ3年生でもわかりそうな人に聞いてみました。


「鳳くん、“シャシャった鰤さん”って何?」

「“シャトーブリアン”ね。詳しくは知らないけど、フランスの高級なおいしいお肉だったかな」


鳳長太郎くんはとても優しいです。
この前、G(黒光り生命体)のドッキリ模型を大量にくつ箱に入れておいた悪戯も笑って許してくれました。

あと、社会の宍戸先生を尊敬しているようです。


「高かろうが安かろうが、腹に入れば一緒だけどな」


桃ちゃんが言っていることに回りにいた皆が納得します。

桃ちゃん(桃城武くん)はとても元気で、体育と給食と調理実習(食べるとき)が好きだそうです。


「まぁ、一度は食べてみたいけどな」

「そうだねー。タカさんとあっくんに頼んでみようかな?」


タカさんとあっくんは給食を作ってくれるお兄さんたちです。

おいしいお肉について考えていたら、いつの間にか跡部校長先生のお話は終わりに近づいていました。
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