僕らの学校
□俺のバナナ
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庭球小学校の授業は各教科にいろいろな先生が担当します。
今日は算数の授業があります。算数の授業は2人の先生が教えにきます。
この日の担当は忍足侑士先生と忍足謙也先生。2人はいとこだそうです。
バンッ!
チャイムと同時に教室のとびらを開けたのは謙也先生です。なにわのスピードスターと自分で言っています。みんなはヘタレって言っています。
「よしっ、俺の勝ちや!」
「何言うてんねん。まず廊下走ったらあかんやろ」
次にゆっくりとやってきたのは侑士先生です。丸いメガネをかけています。だてメガネだそうです。みんなはメガネって言っています。
侑士先生がとびらを閉めて、2人の先生が黒板の前に立ったので、授業が始まると思いました。
「よっしゃ、授業始めるで〜」
「謙也、今日は俺が教える番やろ。お前は補助や」
「俺のが先に教室着いたんや。俺が授業する」
「だから、廊下は走ったらあかんねん。俺が授業する」
W忍足先生の授業はどちらが教えるかでいつもケンカをします。だから、授業があまり進みません。
もう1組の小春ちゃん先生と一氏先生の授業は、2人がイチャついてしまって授業があまり進まないけど、W忍足先生よりは進みます。
「じゃあ、どっちが授業やるか勝負や!」
「望むところやないか」
毎回こうやって何かで勝負して決めます。でも、早く授業を進めてほしいです。