日吉君の隣の席の彼女

□#17
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今日、俺の隣の席は空席。
服部は昨日、雨に濡れて帰ったからだろうか。高熱で休みだそうだ。


「日吉」


教室の扉付近で鳳が呼んでいる。


「何のようだ?」

「古典の教科書借してくれない」

「待ってろ」


机の中には入っていない。とすれば、ロッカーか。
案の定、ロッカーに入っていた。手にして鳳に渡した。


「そういえば、今日服部さんいないの?」

「高熱で休みだ」

「そっか。早く治るといいね」

「あぁ」


一日の授業が全て終わり、部活。今日も下克上の目標を持って、俺は部室の扉を開けた。







「よし、今日は早めに部活を切り上げ、藤子の見舞いに行くぞ」

「「「「「おー!」」」」」


バタンッ


閉めた。


「何やってんだ?日吉」

「あ、宍戸先輩。今、中に入ったらアホがうつりますよ」

「は?」
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