日吉君の隣の席の彼女
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ある日、“服部藤子のドキッ恋愛事情会議”をしていた。
まともに会議に参加しているのはアホベ、眼鏡、鳳の3人で……向日先輩はPSPに夢中。宍戸先輩はマンガに夢中。樺地はボトルシップ製作に夢中。芥川先輩は夢中ではなく夢の中だ。俺も宿題をやっていた。
すると、扉をノックする音が聞こえた。
「跡部、お客さんだよ」
滝先輩が連れてきたお客さんは団体で……。
「やぁ、久しぶり」
柳さん以外の立海レギュラーメンバーであった。
「何しに来たんだ、あーん?」
「いい情報を持ってきてあげたんだけどな」
「何だ?」
「柳と藤子ちゃんがデートするんだって」
「さて、“柳と藤子ちゃんのデート尾行会議”を始めるよ……と言っても俺の提案を実行するだけだから」
幸村さんが仕切って始めるようだ。ちなみに寝ていたり他のことをしたら“アレ”だそうだ。
「尾行って言ったらやっぱり変装だよね……というわけで、カップルに変装するよ。もうペアも女役も決めてあるから」
幸村さんがニコニコしながら言う。誰も逆らう事はない。逆らったら“アレ”だ。