日吉君の隣の席の彼女
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2日目の夜はゲーム組、美容組、その他組に別れて楽しむ。俺はゲーム組だ。
さて、ゲーム組がするゲームは“王様ゲーム”だ。
ルールはくじに王様と残りの人数分の数字を書いて、それをひく。王様は命令とそれを実行する人を番号で指名。王様の命令は絶対。
人数が10人と多いので、特別ルールとして指名は2人。同じ内容でも別々の内容でもいい。
「ほな、始めるで」
眼鏡が作った割り箸のクジを皆が引く。俺は5番か。
「よっしゃ!俺が王様!」
引き当てたのは向日先輩。
全員の視線が向日さんに集まる。自分に当たらないように、楽な命令であるようにと願いながら。
「じゃあ4番と9番が“真田の今穿いているパンツを写メして待受け画面に設定”!」
その命令、一番の被害者は真田さんである。
4番は幸村さん、9番は千歳さん。
「あとで覚えておきなよ、向日」
「しかたなかと。王様の命令は絶対たい」
幸村さんと千歳さんは渋々命令を実行しにいった。
数分後、2人の待ち受け画面は赤いふんどしに設定されていた。
妙に膨れ上がっているのが生々しい。
2回戦、王様を引き当てたのが……