日吉君の隣の席の彼女
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「俺が王様じゃ」
仁王さんだ。クツクツと笑う姿が少し恐ろしく見える。
「ハードなのもよいのじゃが、可哀想じゃからのぉ……“メイド服を着て記念撮影。就寝時間までずっとその格好”でどうじゃ」
「何番がッスか?」
切原の問いに仁王さんは「そうじゃのぉ……」ともったいぶる。
頼むから3番はやめてほしい。
「3番と7番」
……俺だ。
数分後、メイド姿の俺と幸村さん。ポラロイドカメラで記念撮影をした。
しかも寝るまでこの格好でいなければならないという屈辱。
「仁王、テメェあとで覚えとけよ」
「プリ」
幸村さんは笑顔で仁王さんに言うが、目が笑っていなかった。
3回戦、王様は白石さん。
「そやなぁ……6番は就寝時間までパンツ一丁、8番は小春のホッペにチューな」
よかった、俺じゃない。どっちも酷だ。今のメイドの姿の方がマシかもしれない。
「チッ……仕方ねぇなぁ。脱いでやるよ。俺様の裸体に酔いな!」
「全部は脱がんでええで」
どうやら6番はアホベのようで、堂々と服を脱ぎ捨てた。
そして8番は……
「待て、このドアホ!死なせたるわ!」
「ちょっ、おま、落ち着けって!」
愛しの金色さんがキスをされて怒る一氏さん、追っかけられている向日先輩。ご愁傷様です。
向日先輩をボッコボコにして怒りが収まった一氏さんが美容組に戻ったところで、4回戦。