日吉君の隣の席の彼女
□#28
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さて、前回の話・#27を読んでいる人ならわかるだろう。
「日吉、飯行くで〜」
「語尾」
「飯行くワン」
「よろしい」
そう、昨日のゲーム組の“王様ゲーム”はまだ終わっていないのだ。
昼食まで切原は語尾に“ニャー”、忍足さんは語尾に“ワン”つけなければならない。
「おはよう、赤也」
「ジャッカル先輩、おはようございますニャー」
「ニャー……?ふざけてんのか?」
「ち、違うッス!」
「赤也、語尾」
「違うニャー」
切原も幸村さんが見張っている。
「君もだよ、日吉。」
……切原も幸村様が見張っていらっしゃる。
さて、昨日の王様ゲーム。最後の王様は全員に命令できるという権利を持っている。
『1番は残りの合宿の間、僕に忠誠を誓う。敬語で“幸村様”って呼んでね』
1番は俺だった。だから幸村様に合宿の間、忠誠を誓っている。樺地がアホベについていくように、俺も幸村様についていかなければならない。
そして他のメンバーは幸村様が見ていらっしゃるところで罰ゲームを実行するのだ。