日吉君の隣の席の彼女

□#31
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向日先輩、宍戸先輩、芥川先輩、滝先輩、鳳、服部、そして俺の7人は今学校に向かっている。


「それにしても凄い量の花火だな」


段ボール2箱分。1つは俺が持ち、もう1つは鳳が持っている。アホベがいないのに、誰がこんなにも提供したのだろうか。


「実はね……」


消火用のバケツを持った服部が俺の疑問に答えた。


「Gが送ってきたの」


G……つまりは榊か。
さらに服部は、そのとき同封されていた手紙も見せてくれた。





Dear my honey

愛するキミのことを考えて買い物をしていたら、偶然にも花火を見つけてしまった。
肩を寄り添って一緒に線香花火をしたいが、キミの愛しい私は今忙しい身なんだ。わかってくれ。けして浮気をしているわけではない。

いつも寂しい思いをさせているお詫びに、そこにあった花火を買占め送ることにする。愛しの私を思い浮かべながら花火を堪能してくれ。

PS.愛している藤子





うぜえ。
とりあえず、服部に断りを入れてから燃やすことにしよう。

学校に着くと、いきなり問題が発生した。それに気づいたのは俺だ。


「防犯カメラあるんですよね。どうするんですか?」

「「「そういえばそうだ」」」


どうやら誰もそのことに気づいていなかったらしい。


「仕方ねぇ。俺の知ってるカメラの死角場所から侵入するか」


向日先輩の知るその死角場所に移動し、中に侵入することになった。
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