日吉君の隣の席の彼女
□＃７
1ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
今日は立海との合同練習。Ｇ（榊）はアホベの計らいにより来ない。そして服部は見に来る。
……何も起こらないことを願いたい……無理だと思うが。
立海は９時に来る予定。服部は１０時に来る予定。
……何も起こらないことを願いたい……無理だと思うが。
「おはようさん、日吉」
眼鏡が現れた。
「おはようございます、忍足先輩」
「今日、藤子ちゃん来るんやろ？」
「……そうですが、それが何か？」
「楽しみでなかなか寝れへんかった」
遠足前の小学生か、と言いたくなる。
「おはよ、日吉……あ、忍足先輩もおはようございます」
鳳が現れた。
「おはようさん」
「おはよう」
「日吉、今日って服部さん来るんだよね？」
「……そうだが、それがどうした？」
「俺の応援もしてくれるかな……あと、結婚も……」
しないだろうな、結婚は。
「よっ、鳳、侑士、日吉」
向日先輩が現れた。
「おはようございます、向日先輩」
「おはようさん」
「おはようございます」
「日吉、藤子って来るんだよな？」
「……そうですが、それが何か？」
「もし、侑士が何かしたら侑士殴れるじゃん！」
笑顔で恐ろしいことを言わないでください。
「よぉ、お前ら」
宍戸先輩が現れた。
「おはようございます、宍戸さん」
「おはようさん」
「おはよっ」
「おはようございます」
「日吉、服部って来るのか？」
「……そうですが、それが何か？」
「いや、別に期待してるわけじゃねぇ」
何故、そこで顔を赤くする？
そして、どうして全員が服部関連の質問を俺にしてくるんだ？
他にも部室内では滝先輩が服部は差し入れを持ってくるかどうか、芥川先輩が服部は膝枕してくれるかどうか、俺に聞いてきた。知りませんよ。
「おい、日吉！藤子は来るよな、あーん？」
アホベはスルーして、部室を出た。
早く、立海も服部も来てほしい。そう思いながらアップすることにした。