日吉君の隣の席の彼女

□#9
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「今から皆には殺し合いをしてもらうよ」

「「「「「えっ!?」」」」」

「フフッ、冗談だよ」


幸村さんが言うと冗談に聞こえない。

さて、今から行うミニゲームは“古今東西ドッジボール”。ドッジボールをしながらボールを投げる人がお題に関することを言うシンプルなゲームだ。

審判は滝先輩。氷帝チームと立海チームに分かれて行う。勝利チームには最後の試合で服部の応援が貰えるらしい。


「皆、本気でやるよ」

「我が立海に敗北は許されない!」

「我々が勝利する確立、72%……」

「微妙な確立じゃのぉ」

「負けられませんね」

「しっかり取るぜぃ、ジャッカルが」

「俺かよ!」

「わくわくしてきたッス!」


立海チームは強い団結力だ。かたや、氷帝チームはというと……、


「お前ら、俺様の手を煩わせるんじゃねぇぞ!」

「ウス」

「藤子ちゃんから応援してもらえるんや、頑張るでぇ!」

「いい加減、侑士キモイって」

「宍戸さん、勝てば服部さんは結婚してくれるでしょうか」

「そんなもん知らねぇよ。ったく、激ダサだな」

「Zzz……」


……もう勝てる気がしない……。どうにでもなれ、と思った。

最初の外野は俺と芥川先輩。立海は丸井さんとジャックォゥさん。
そしてジャンプボールは樺地と真田さん。


「弦一郎、ボール取れなかったら“アレ”だから」


幸村さんの脅しがあったからか、ジャンプボールの軍配は立海に。そしてボールは仁王さんに。
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