日吉君の隣の席の彼女

□#13
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そして昼休み、わざわざ部室に出向いてやった。授業が少し長引いたので、俺が最後だった。

アホベは全員いるのを再度確認し、話し出した。


「今日からテストの日まで俺様の家で勉強会を開いてやる。ありがたく思え」


最近、アホベは青春をテーマにしたDVDを鑑賞していると言っていた。大方、一緒に勉強会をするのに憧れでももったのだろう。友達いないから。


「しかし、男ばかりが集まってやるのも華がねぇ……そこでた、日吉」

「何ですか?」

「藤子をつれてこい。絶対だ」


無理だ。断られるに決まっている。
だが、つれてこられないならレギュラー落ちという理不尽すぎるペナルティ。俺は渋々承諾した。

服部に話せばもちろん、


「嫌」

「だよな」

「補習受けた方がマシ」


服部の気持ちはわかる。わかるが……


「俺としては来てくれないと困る」

「……なんで?」

「お前が来ないと俺はレギュラー落ち」

「……ズルい」


ハァ、と溜息をついてから服部は俺に条件を紙に書いて渡した。
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