日吉君の隣の席の彼女
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アホベの見張りは宍戸先輩、眼鏡の見張りは向日先輩がみるということで、服部を含めたテニス部レギュラーの勉強会が行われる。
まずはアホベの家の車で向う。
「そういえば、1人多くないですか?」
鳳の一言で皆が回りを確認してみた。
端から芥川先輩、眼鏡、向日先輩、俺、服部、滝先輩、鳳、宍戸先輩、アホベ、樺地……。確かに多いような気がする。
「ま、気にすんなって」
「そうそう」
宍戸先輩と滝先輩の言葉で皆は気にしないことにした。
そして車に揺られ続けて……いつ見ても大きい“アホベッキンガム宮殿”に到着した。
「大きい家……」
服部は初めて見たため、そう口にした。
「最初のうちはそう思うだろうな。だが、いずれお前の住む家になるからな」
と、アホベが言っているが当然の如く、スルーした服部。代わりに向日先輩と芥川先輩と宍戸先輩がアホベをフルボッコ。