日吉君の隣の席の彼女

□#14
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中に入り、部屋へ通され、勉強会がスタート。

俺は樺地と一緒に黙々と問題を解いていた。


「だぁーっ!わかんねぇよ、侑士!」


眼鏡と向日先輩。眼鏡が教えているが、物覚えの悪い向日先輩が諦めようとしていた。


「って、何見てんだよ?」

「やっぱ、藤子ちゃんはえwlkんv」


向日先輩の裏拳が眼鏡の眼鏡がある位置に決まった。悶える眼鏡。

一方、もう1人の変態を見張る役、宍戸先輩はアホベに教えてもらっている。


「なんでこんな問題も解けねぇんだよ」

「仕方ねぇだろ」

「ったく、俺様は早く藤子のところへ行かなきゃならねぇのに」


とか言いながら、アホベは楽しそうだ。
やっぱり友達がいないから勉強会のような人の集まる事は嬉しいのだろう。


「Zzz……」


寝息が聞こえてきた。


「ジロー、起きて」


滝先輩が芥川先輩の身体を揺すって起こそうとしている。


「……藤子ちゃん……柔らかいC〜……」

「ジロー、俺だから。放して」

「……藤子ちゃ〜ん……」

「お願いだからキスをせがまないで!」


勘違いして滝先輩に抱きついている芥川先輩であった。

服部は鳳と互いに勉強の教え合い。


「で、ここはこっちが優性だから……」

「………」

「……ということ、って、鳳君?」

「えっ、何?」

「大丈夫?ボーっとしてたけど……」

「大丈夫、大丈夫」


服部が教えてくれるのだが、顔があまりにも近くて顔を真っ赤にしている鳳であった。
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