短編小説

□愛をくれ!
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「ふう〜疲れたぜ〜おい成一、もう終わったか?」

「ああ、なんとかな」

俺はきいてみることにした

「高瀬さんと伊吹先生のご関係て...」

「同級生だ」

「そう、高校のね!」

「なるほど...」

それなら呼び捨てで呼んでもおかしくないか

なっとく

「倭、俺のことは呼び捨てで敬語はいらん」

「伊吹先生?」

「わかったな」

「うん」

「じゃあ、帰るか」

自己紹介もすみ、伊吹の家に向かった

「....」

さすが金持ちだ

車が...

左乗車

家が...

大きいし、庭が広すぎる!

メイドとか執事とかいそうな感じがするよ!

金持ちは怖い

「伊吹さ...伊吹、この家...」

「なんだ?」

「広すぎないか?」

「いや、ぜんぜん。帰ったぞ」

いやいや、広すぎだろ

いったい、何部屋あるのだろう...

「おかえりなさあい!」

甘い声がきこえた

「あれ?どちら様?」

「こっちは瑠樹だ住み込みで働くことになった倭だ」

「紅音倭です。よろしくお願いします」

「よろしく。俺は伊吹先生の1番弟子!春菜瑠樹だよ。ちなみに24歳の独身でっす」

てことは、俺の先輩にあたるわけか

春菜さんは、俺より背が低い

俺は170センチあるが、春菜さんは165あたりだろ

茶色い髪にやわらかい目

下手すれば高校生にみえそうだ

ふわふわしてて可愛らしい人だ

俺は、黒髪で目がパッチリしていて

背は高いはずなのに、中学生ぐらいに思われてしまう

「え、すごい若くみえますね」

「そうなんだ、よく言われる。先生ってばお稚児趣味だからー」

春菜さんはイタズラっぽく笑って言った

「悪い冗談はやめろ」

春菜さをの悪ふざけに伊吹は嫌そうな顔をして、履こうとしていたスリッパでパチーンッとお尻を叩いた

「イテッ!伊吹先生ヒドイじゃん!」

拗ねたように口を尖らせて文句をいう春菜さん

「あれ?春菜さんは伊吹のこと先生って呼んでるんですか?」

「うん、1番弟子だし、尊敬してる先生を呼び捨てで呼べないもん!」

「こいつは、何回言ってもなおさないからあきらめた」

「イエーイ!」

なるほど、そういうことか

「瑠樹、お前の隣の部屋空いてたよな?」

「うん、あいてるよ!そこを倭くんの部屋にする?」

「ああ、そうする。ついてこい倭」

「あっ、うん」

俺は伊吹の後に着いていった
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