短編小説
□愛をくれ!
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「はい、おしまい」
「ありがとうございます...」
ハァ...
また、迷惑をかけてしまった
「ごめんなさい...」
「大丈夫だよ、あとで先生に言っておきな」
「うん...」
「さあて、倭くんはここで休んでて」
「はい...」
春菜さんは行ってしまった
俺は、ここで休む
いつもいつも
俺はダメダメ
迷惑かけてばかり
ハァ...
どれぐらい時間がたったのだろう
考えていたらいつのまにか活け花教室は終わっていたみたいだ
「帰るぞ」
「うん...」
あやまろう
あやまろう
あやまろう...
頭ではわかってるのに
なかなか言い出せない
早く言わなきゃ
言わなきゃなのに
言えなかった
俺のバカ!
言えず、家についてしまった