短編小説
□愛をくれ!
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「倭くん」
「何ですか?」
「まだ言えないでいるの?」
「うん...」
「早くいっちゃいなよ」
「うん...」
「がんばれ!」
「ありがとうございます」
春菜さんに元気をもらい、ごめんなさいを言おうとしたけど...
伊吹は寝てしまった
しょうがない...
明日、言うか
寝ちゃったならしょうがない
起こすわけにいかないしね
今日はあきらめることにした
次の日
また次の日...
伊吹は仕事で忙しくなった
そのせいで、俺はなかなかあやまることができない
夜までかかったり
仕事で疲れた伊吹は、早く寝ちゃったり...
なかなか言えないでいた
だけど
ある日、チャンスはおとずれた
今回、ある店のデザインをするための大会議
そのあと、いろいろな準備...
俺はそこに一緒に行けることになった
これであやまれる!