逆説

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† † †



「よく言ったぞ、ツナ」




 口角を上げたリボーン。
 ツナは、力強い光りをその瞳に宿しながらXANXUSを見た。

 XANXUSはニヤリと笑いながら言う。




「ボンゴレの歴史に刻んでやる。XANXUSに盾突いた愚かなチビが一人いたとな」


「一人じゃないぜ!」




 XANXUSの言葉に反応し、素早く武器を構える守護者達。




「10代目の意志は、」

「オレ達の意志だ!!」

「個人的に」

「雲雀先輩に同じく」


「くるかガキ共!!」

「いいねぇ」

「反逆者共を根絶やせ」




 今にも戦い始めようとする守護者達にチェルベッロが「お待ち下さい!」と制止をかけた。




「9代目の弔い合戦は」

「我々が仕切ります」


「なに!!」

「ってか勝手に殺すなチェルベッロ」




 了平が声を上げ、零がムスッとした顔で小さくチェルベッロに告げる。彼女らは「申し訳ありません」と淡々と返すと、説明を続けた。




「我々にはボンゴレリングの行方を見届ける義務があります」

「何言ってやがるXANXUSの犬が!!」

「口を慎んで下さい。我々は9代目の勅命を受けています。我々の認証なくしてはリングの移動は認められません」

「よくも抜け抜けと!その死炎印は、9代目に無理矢理押させたものだな!」




 バジルの言葉に、XANXUSは笑いツナが悔しそうに表情を歪める。




「我々は勝利者が次期ボンゴレボスとなるこの戦いを、


 大空のリング戦と、位置づけます。


 すなわち今まで行ってきた7つのリング争奪戦の最終戦です。いかがでしょうか?XANXUS様」

「悪くねぇ」




 XANXUSが迷いなく答える。




「それでは明朝、並中に皆さんお集まり下さい」

「あーらら、モドキに執行猶予あげちゃったよ」




 チェルベッロの後、ベルフェゴールが笑いながら明らかな挑発をしてくる。獄寺達はすぐに反応したが、リボーンは冷静だった。




「ツナは修業で力を使い果たしてたんだ。グッドニュースだぞ」

「フッ。明日が喜劇の最終章だ」




「せいぜい足掻け」ピンッと大空のリングの片割れをツナに投げ渡すと、XANXUSは手に光を集め、一気に明るさを増すと―――




「!」

「消えた…あの女達もだ…!」




 呆然と了平が呟く。





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