雷神様と百鬼夜行!

□雷神様と総会
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「遊々一派は屋敷の警護に」

「らじゃー、です!」




 ピシッと敬礼する撫子。




「撃刃一派と獣忌一派は遊撃部隊に」

「承ろう」

「雷御前の頼みならば」




 零の方に目をくれず、既に子蜘蛛に連絡を回させている女郎蜘蛛。ワサワサと尻尾を揺らしながら、獣らしく爛々と目を光らせる乙姫狐。




「水陣一派と深葬一派は遊撃部隊の補佐と指示」

「分かった」

「まあ、妥当だな」




 及第点だ、と笑う山女と濡れ女。
 何処までも子供扱いなんだね……と苦笑いする零。




「氷華一派は私と一緒にいて。誘乱一派は私達の補佐」

「ええ」

「お任せ下さいませ!」




 雪女と川姫が頷くのを見ると、おもむろに立ち上がって肩にかけた打掛を落とす。
 ザワザワと気配が揺れる。
 黒髪は一瞬で赤髪に変わり、黒の瞳は金の瞳に変わり、目元には隈取りが浮かび上がり、爪や牙が伸び、妖気が溢れ出す。




「―――容赦情けはいらない」




 妖刀『雷切』を手におさめ、静かに唄う。




「私達の敵は、鵺だけ」





「それ以外は―――邪魔だてするなら、殺すことを許可する」






【雷神様と総会】




(いざ、京都へ参らん)




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