雷神様と百鬼夜行!

□奴良組と花開院家
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 京都へ入った奴良組と遠野妖怪。
 宝船が京妖怪に襲われるも、なんとか退け危なげなくも着陸した。ぬらりひょんが見れば、きっと呆れた溜息をついただろう。


 敵でありながらリクオらに助言した白蔵主に従い、伏目稲荷神社へ向かった。『らせんの封印』の一番目の場所……その意味を解することなく行ったのはいいが、そこで敵の一匹と当たった。

 永遠に続くように錯覚させられる千本鳥居に入った道中、天邪鬼の妖怪・淡島が敵の術中に嵌まった。

 京妖怪、二十七面千手百足。
 怖がらせた子供の“心の世界”に巣喰う妖は、淡島の技によって倒された。


 無事に出られた淡島と合流したリクオ達。
 そこに現れた、三人の陰陽師。



『ふぅん。“外殻の地脈”の栓となっとった妖よりは強いみたいやね。いい部下もっとるやんv』




 この世のモノとは違う、透き通った声がリクオの背筋をゾクッと戦慄かせた。




『でも浮かれるのは、まだ早いで』




 烏帽子に白い装束。
 今の時代で着られるのは珍しい格好の男を中心に、花開院家の陰陽師が現れた。




『初めまして。君が…彼の孫やね?』




 十三代目花開院秀元。
 飄々とした笑みを浮かべて、リクオに目を向けた。






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