逆説

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「黒曜に行ってくるぞ」

「…………いや自分に何で報告?」




 そんな、子供が親に「○○まで遊びに行ってくるー!」「暗くなる前に帰ってきなさいねー」みたいな感じに。………まぁ、そんな可愛い理由じゃないだろうが。




「当たり前だ」

「読心術使わんとって。プライバシーの侵害や」

「……(ニヤリ)」

「(止める気ねーなコイツ)」




 冗談はさておき。




「何でまた黒曜に。……黒曜って並中襲撃事件の犯人の根城やねんやろ?危なない?」

「そいつらに会いに行くからな」

「……物好きやな…」

「了平や獄寺がやられた」




 子供特有の高い声が僅かに低くなる。
 ―――真剣な、表情。




「ツナも心情穏やかじゃねェ。それに9代目からの指令でもあるしな」

「………」

「黒曜の連中は一般人じゃねェ。完璧に“こっち”の人間だ。もしかしたら京子やハルも危ねェ」

「、何で笹川先輩に三浦先輩もやの…あの人らは関係ないんちゃうん」

「関係あるぞ」




 リボーンはひょい、と軽い身体を自分の肩に乗せてきて、ペチンと頬を叩いてきた。




「オレらに関わった。それだけで理由になる」




 ―――理不尽としか、言いようがない。

 関わっただけで狙われる?
 関わっただけで殺される?

 そんなの、虚し過ぎるじゃないか。




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