逆説
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―ガッ!
「!!」
「………!!」
雲雀のトンファーを蹴り、反動で空中で回ったXANXUSは当たり前のように地面に着地した。
「足が滑った」
「だろうね」
「ウソじゃねぇ」
カチ、とXANXUSの足元でスイッチが入り、瞬時にピーッと警告音が鳴り地雷が爆破した。ドォン、と爆破した地雷を横にズレることにより回避したXANXUS。
「そのガラクタを回収しにきただけだ。
オレ達の負けだ」
「ふぅん。そういう顔には、」
見えないよ。
駆け出した雲雀は真っすぐにXANXUSに向かった。
しかし、彼が今いる場所は―――
「ヒバリの奴何をしとる!!機械仕掛けに勝ったというのに!!」
「物足りんとちゃいます?」
「むっ!確かにすぐ終わったが」
「……まだガトリング砲も地雷も作動したまんまやのに、あそこにおるんは危ないな……雲雀先輩は聞かんやろーし…」
零の言う通り、雲雀とXANXUSが動く度に地雷が爆破し続けガトリング砲が火を噴く。にも関わらず、二人は止まることなく動き続けている。
「安心しろ。手は出さねェ」
「好きにしなよ。どのみち君は咬み殺される」
「おのれ〜〜〜〜!!ボスを愚弄しおって!!」
「待てよムッツリ」
「ムッツリ!?」
XANXUSを馬鹿にされ、レヴィは激怒する。しかし、レヴィよりも若いベルが冷静に彼を止めた。
「勝負に負けたオレらが手ーだしてみ。次期10代目への反逆とみなされ、ボスともども打ち首だぜ」
「では、あの生意気なガキを放っておけというのか!?」
「なんか企んでるぜ、うちのボスは」
「!? 何を……だ………?」
「知らねえよ」
「な…」
レヴィの疑問を一蹴し、「マーモンかスクアーロなら、知ってたかもね」と他人事のように言った。
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