逆説

□22
1ページ/4ページ





 ―ガッ!



「!!」

「………!!」




 雲雀のトンファーを蹴り、反動で空中で回ったXANXUSは当たり前のように地面に着地した。




「足が滑った」

「だろうね」

「ウソじゃねぇ」




 カチ、とXANXUSの足元でスイッチが入り、瞬時にピーッと警告音が鳴り地雷が爆破した。ドォン、と爆破した地雷を横にズレることにより回避したXANXUS。




「そのガラクタを回収しにきただけだ。

 オレ達の負けだ」

「ふぅん。そういう顔には、」




 見えないよ。


 駆け出した雲雀は真っすぐにXANXUSに向かった。
 しかし、彼が今いる場所は―――




「ヒバリの奴何をしとる!!機械仕掛けに勝ったというのに!!」

「物足りんとちゃいます?」

「むっ!確かにすぐ終わったが」

「……まだガトリング砲も地雷も作動したまんまやのに、あそこにおるんは危ないな……雲雀先輩は聞かんやろーし…」




 零の言う通り、雲雀とXANXUSが動く度に地雷が爆破し続けガトリング砲が火を噴く。にも関わらず、二人は止まることなく動き続けている。




「安心しろ。手は出さねェ」

「好きにしなよ。どのみち君は咬み殺される」




「おのれ〜〜〜〜!!ボスを愚弄しおって!!」

「待てよムッツリ」

「ムッツリ!?」




 XANXUSを馬鹿にされ、レヴィは激怒する。しかし、レヴィよりも若いベルが冷静に彼を止めた。




「勝負に負けたオレらが手ーだしてみ。次期10代目への反逆とみなされ、ボスともども打ち首だぜ」

「では、あの生意気なガキを放っておけというのか!?」

「なんか企んでるぜ、うちのボスは」

「!? 何を……だ………?」

「知らねえよ」

「な…」




 レヴィの疑問を一蹴し、「マーモンかスクアーロなら、知ってたかもね」と他人事のように言った。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ