頂物
□お風呂と駆け落ちと明日
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(不謹慎、かな…オ、レ…)
実らないハズの、恋だから。
なぜか、会うのはいつも、風呂だった。
『お風呂と駈け落ちと明日。』
「ぁっ、ゃっ、ベ、ル…っ////」
つい最近できた近所の娯楽施設はもうオレの行きつけになっていた。
家を出てくる時の決まり文句も『友達と行く』に落ち着いた。
「ねぇ、ツナちゃん。」
ゾクリとするような甘い声で耳元で囁かれて、それだけで感じてしまう自分をひどく愚かだとさえ感じてしまった。
「今日で、終わりになっちゃった。」