小説

□依存症
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隆也の腕を取ってシャワールームに引きずり込んだ。

「ちょっと、元希さんっ!」
「服、脱げよ」
「えっ?」
「いいから脱げ」

有無を言わさず、ガムを噛みながら命令した。
一瞬隆也が脅えた目をしたが、唇を噛みつつも素直に服を脱いで全裸になった。

「・・・・・」

ホント、アザだらけだな〜・・・

オレがつけたとは言え、流石に痛々しい。
男同士とは言え恥かしいのだろう。隆也は下を俯いている。
シャワーのコックを捻って水を出した。
今日できたという隆也のアザに水をかける。

「うわっ、冷てっ!」

そのアザを指でなぞる。

「いてっ、わわっ、くすぐったい。やめて下さい、元希さんっ」
「おまえ、簡単に触らせてんじゃねーよ」
「はっ?」
「このアザはオレの印なんだから、簡単に他の奴に触らせんじゃねーっての」

噛み続けたガムはすっかり味が抜けきっていた。そのガムを吐き捨て、アザにむしゃぶりついた。

「いやっ、はっ、いたっ、あっ」

きつく吸い付き、アザの色を濃くしていく。

「やだ、やめて下さい。元希さんっ・・」
「うるせー、黙ってろ」

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