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□プロローグ
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―――並盛町。朝
「はあ〜、やっと平和になったって気がするなー。」
未来での戦いから一年後。
ボンゴレファミリー十代目候補である沢田綱吉は一年前前まで当然だったことがどれだけ幸せであったかかみ締めながら並盛中に通っていた。
「何、気の抜けたような声をしてやがんだ。ったく、これだからダメツナは。」
彼の家庭教師、リボーンはツナの横を歩きながら言った。
「なっ!それは関係ないだろ!だいたい一人で家から出たはずなのになんでお前がいるんだよ!」
ツナは叫ぶように言った。
「ついてきているのに気づかねーようじゃまだまだだな。俺はこれから用事があるから行かねーといけねーがしっかり学校に行けよ。」
リボーンは最後まで言うとその場から消えた。
「わかってるよ!そんなこと!」
ツナはリボーンが去ったにもかかわらず叫んだ。
すると、後ろから聞きなれたき声が聞こえてきた。
「十代目〜!」
「ツナ〜!」
十年後ではツナの右腕といわれる獄寺隼人と同じく十年後ではボンゴレ二大剣豪といわれる山本武が後ろからやってきた。
「獄寺君に山本、おはよう!」
「おはようございます!」
「はよっ!」
三人は挨拶をかわした。
「早く学校に行こうぜ!今日はたしか風紀委員の手荷物検査だったからな!」
「そうだった!早く行かないと!」
山本の言葉にツナが反応し三人は走っていった。
―――イタリア 同時刻
「なあ、こいつがボンゴレ十代目候補?ありえねー」
「ああ。こんなやつに独立暗殺部隊のヴァリア―は負けたのかよ。」
小柄な男と大柄の男は言った。
「どんなやつだろうが、マフィア界の頂点にたつのは私たちファンタズマファミリーだ。ねえ?ボス。」
女は奥のいすに座っている男にいった。
「ああ。」
ボスといわれた男は答えた。