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□第一話 動き出した者
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ツナと獄寺と山本は、風紀委員の手荷物検査を受けた後、まっすぐに教室に向かった。

「ったく、朝から災難だったぜ。なに考えてやがるんだ!」

「まあ、そういうなよ。」

「山本の言うとおりだよ、獄寺君。」

なぜ獄寺が愚痴をこぼしているかと言うと……

―――十分前。

「手荷物検査を行う!速やかに持っているものを見せてください!」

がたいのいい風紀委員たちは登校してくる生徒たちに声をかけている。
その後ろにいるのは誰もが知る並中風紀委員の雲雀恭弥。
皆襲われるのが怖く素直に出している。
しかし、ツナたちが登校したときには問題は起こっていた。

「だから、なにがいかんというのだ!」

そう、騒いでいるのは未来での戦いを共にした笹川了平だ。

「指輪は校則違反だ!すぐにとりあげる!」

一人の風紀委員がいった。

「これはとても大切なものなのだ!お前なんかにわたせん!」

どうやら、未来での戦いで手にしたボンゴレリングは、色がついているため、前より目立っていたのだろう。
さらに、アニマルリングの派手さに風紀委員は気づき、取り上げようとしているのだ。

「あの芝生頭、なに馬鹿してんだ!」

三人はことの発端が了平だと気づき走っていった。

「おい!芝生頭!」

「おう、たこヘッドではないか!それに沢田に山本も!」

「なにやってるんですか!」

ツナがきいた。すると、

「このわからずやがうるさいのだ。人の話を聞きやせん。」

了平がのんきなことを言っているとさきほどの風紀委員が

「お前たち!さっきからごちゃごちゃとうるさい!」

と怒鳴りはじめた。その騒ぎに気づき、

「君たち、なに騒いでいるの。」

雲雀がやってきた。すると風紀委員は

「すいません!委員長!」

風紀委員は雲雀は絶対に許さないだろうと思い、雲雀に指輪のことを言った。

「指輪?ああ、いいよ。」

「なっ!!!」

先ほどの風紀委員は雲雀が許したことに驚きが隠せないようで固まっていた。

「君たち、いつまで群れてるの。早く行かないとかみ殺す!」

その場にいた生徒は皆動き出した。

―――――




「雲雀の野郎も最初から話を通せばいいものの!」

「獄寺君、この話はもうおしまい!」

ツナが獄寺の愚痴を征し、三人は教室に入った。


「ツナ君!おはよう!山本君と獄寺君も!」

「おはよー。」

教室に入ってきた三人に声をかけてきたのは、並中のマドンナ笹川京子と親友の黒川花だった。


「京子ちゃん、おはよう!それに黒川も。」

「はよーッす!」

ツナと山本は挨拶を返した。


――放課後

キーンコーンカーンコーン

「十代目!一緒に帰りましょう!」

「あっ!じゃあ、俺もいいか、ツナ。今日部活無くってさ。」

放課後のチャイムがなったとたん獄寺と山本がツナの元にやってきた。

「うん!」

三人は昇降口へと向かった。
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