くりきん ネツゾウストーリー

□キンについてのいろいろ
2ページ/13ページ

2,ナノトレーサーを使ってみよう(必読)


ということで、ナノトレーサーを使って色々なキンを採取してみましょう。すると、当然ながら採取できるキンは空気中に漂っているものばかりですね。例えば教室やプールではキラメキン、家庭科室やナノタウンのメインストリートではメイドキンなどが採取できます。

そういえばこのメイドキン、キン言葉が「まごころ」でした。その上、キン図鑑にも「まごころが形になったキン」というような記載が存在します。
さて、そんなメイドキンですが……このキンは洞窟で採取できたでしょうか?また、倉庫やソルドの泉ではどうでしょう?そう、これらの場所では採取できないキンなのです。
そう考えると、このキンが家庭科室やメインストリートを飛び交っているのはなんだか似つかわしいように思えます。これらの場所に人々の「まごころ」が形になったキンが飛び交っているとして、そこに違和感が無いというか、すんなり腑に落ちるものがあるような気がするのです。
例えば極端に、メイドキン=真心、と完全に考えてしまっても生息地として違和感が無いことに気付きます。これが本当に洞窟やソルドの泉を飛び交っていれば先程の等式には違和感しか残りませんが、実際は生息していません。

また、このキンが採取できない洞窟ですが、ここでナノトレーサーを使うとビビリウムが採取できますね。そして、それもなんだか似つかわしいような気がしませんか?「恐怖心」というキン言葉を持つキンが、洞窟を漂っているのです。ロート高原やエージ海岸では採取できないという点にも違和感がほぼ無い。教室やプールにであれば生息していますが、ここでも極端に「ビビリウム=恐怖心」と考えてしまったとき、それでも生息していてもおかしくないかもしれないと思えます。例えば教室でも先生に叱られたら恐いし、プールでも怪我をしたらということを想像すると、恐怖心が沸いてもおかしくはない(多分)。

これらを踏まえると、どうやら「その場所の空気感や雰囲気と、その場所で空気中に漂っているキンとの間に何らかの相関性がありそうだ」ということが考えられるような気がします。時間があれば、空気中を漂う他のキンについても考えてみると面白いかも。

さて、ビビリウムといえばこれもまた特徴的なキンですね。Lサイズとは思えないような増殖力を誇るが防御力がとても低く、移動速度も低い。バトルで使いこなすことが困難なキンの内の一つでしょう。
また、作中では「常に細かく振動している」という点にも焦点を当てられました。キン図鑑にも同様の記載があります。
そして、ここで考えてみて欲しいのです。これらのビビリウムの特徴、まさに「恐怖心」という心がもつ特徴と酷似していませんか?心と言うと語弊があるかも知れませんが、恐怖心を抱いた人はこの特徴そのままのような状態になるように思えてならないのです。筋肉が緊張するので身体が小刻みに振動するし(細かく振動する)、精神的に脆い状態になる(防御力が低い)。また、恐怖はふとしたことで増えやすい(増殖力が高い)。恐怖があるとなかなか行動に移せなくなったり、慎重になりすぎたりもしますね(移動速度が低い)。

ビビリウムはバトル向きではありませんが、反対にバトル向きと言われるキンもいますね。例えばデビールスなどがそれに当たりますが、キン言葉を見てみると確かに頷けるのです。何せ「負けない心」ですし。バトルに向いていると言われるだけのことはあり、能力面でも極端に不利な面は無いと言えるでしょう。

これらを踏まえると、更に「キンの特徴とキン言葉の間には相関性があるらしい」ということも考えることが出来そうです。例えばキバリン辺りもそれが分かりやすいですね。時間があれば、是非キン図鑑でキバリンの説明もご覧いただきたいところです。

それでは、ここで一つ質問を。
キンとはつまり、どのような存在なのでしょう?
まず、キンを現実に存在する微生物と同一視しても良いものなのかというところが疑問です。確かに「肉眼では見られない生き物」であり、同時に「人々と共存していて、ときに力を借りたりも出来る」という点は共通していますが……

と、ここで思い至ったのです。
キンとは、感情や概念などの無形のものを現実の「微生物」に例えて描いた存在なのではなかろうか、と。
そして、このように仮定した上で色々なキンに着目すると、様々な場面で「なるほど」と思えるのです。
次のページからは、それらのキンについて感じた「なるほど」をご紹介したいと思います。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ