本棚
□全ての始まり…
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『えーと………』
名前は今暗い森の中で立たずんでいた。
『ここは…どこだろう………』
回りを見ると自分のと思われる鞄が乱暴に置かれていた。
鞄に近寄り中身を見てみると、ハリーポッターの小説全巻と携帯、私のお気に入りの包丁・カッターが入っていた。
急いで携帯を開くと‘圏外’の文字
こんなピンチな時に役に立つ物が一つもねぇ!!!
しかし何故にハリーポッター全巻入ってるんだ…
そう思ってパラパラと中身を見てみると、本来なら文字が書かれているであろうページには文字がどこにもなく白紙になっていた。
『意味わかんない………』
なんでページが白紙になってるの……
買い直しか!!
なんて場違いな事を考えていると隣から唸り声が聞こえてきた。
ビクッとしながら隣をゆっくりと見てみると、なんとそこにはあのオッサンがいた。
『オッサン!!!』
「ん゙〜、いててッ…寝違えたかな……」
オッサンはまだこの状況に気付いていなく、私よりも場違いな事を言っていた。
「ん?なんだここ。」
やっと気付いたよこのオッサン
『私も気付いたらこんな所にいたんだ』
「確かハリーポッター見てたよな……んで目が回って………」
『そうそう、目がグルグルして………』
なんかあらぬ可能性を生み出そうとしてるよ私
いや、ありえないって
マジで
だって…ねぇ?
ありえないでしょ!
‘トリップ’だなんて…
そんな非現実的なこと起こるはずない
でも…
なんかこの森……
あの森に激似なんだけれども……!?
もしこれが‘トリップ’だったら王道パターンで誰かが現れるはずじゃ…
「こんな所で何しちょる!!」
…………
……………………………
何か出てきたーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!
「禁じられた森だぞ!!またウィーズリーの双子だな!何回この森に入っちゃいかんと……………」
近寄ってきた大きな人と目が合った瞬間、さっきまで否定していた‘トリップ’の言葉は確定となった。
『(ハグリットだッッ!!!!)』
「お前ら誰だ?ホグワーツの生徒じゃないな!?」
私ならまだしも、そんな事オッサン見たら一目でわかるだろ!!
てかオッサンはさっきから黙ってばっかりだ。
ちらっとオッサンを見たら色んな事への驚きで目が点になっていた。
「とりあえず校長に報告せねばならん…。ついて来い」
私はハグリットの前を歩かされて森を出られる事になった。