赤と緑

□大掃除
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「それじゃ比叡家、恒例の大掃除の日がやってきました」

一人で盛り上がるマスター
「マスターさぁ今年こそはちゃんと掃除やってくれよな」

マスターは毎年掃除の途中で逃げ出すだが今年はそうはさせない秘策がある

「さてアカイト君は和室の押し入れの整理整頓をしてくれ」

「聞いてるのかマスター」
「それじゃスタート!」

そう言うや否やダッシュで玄関へ向かうマスター

「ベチャ!」

「目がっ目がー!」

罠にかかったマスターは名言を吐いて倒れた
ちなみに罠は薄めたタバスコの水風船

「参ったかマスター逃がさねーぞ」

やっぱ俺って天才!

「目がー!」

…で結局マスターは眼科に行くって逃げた…目潰したの俺だしあんまし文句もいえねぇ

「俺ってやっぱあんまし賢くないな」

まぁやり過ぎたとは思ったので押し入れ掃除位はやる
「うーっわ!」

どんな直し方したらこうなるんだって位ぐちゃぐちゃだった…

「まずは全部出さないとな」

ランタン…やかん…段ボール…どんどん出していると
「んっ?なんだこれ?」

緑色のマフラーが段ボールの間から伸びてた
引っ張って見ると

「痛たっ…」

「!!」

何か聞こえた!!やっべ俺、幽霊とかまじ無理、という訳で悪霊退散と書いた旗を持って

「たぁ!」

一気にマフラーを引っ張る
「ガラガラ!」

色んな物が倒れてきた

「痛って!」

と体に何か抱き付いてる
なんかフワッてしてて柔らかい物が

「痛たた…」

「なんだ?」

緑の奴が体から降りて俺を見る

「えっとあの…マスター?」

「ちげーよ、つーかお前誰?」

「僕はニガイト…君は?」
「俺はアカイト様だ、つーか何で押し入れに居たんだ?」

「それは…ック」

急に泣き出した俺は慌てて
「思い出したくねーんなら無理に思い出さなくていいぞ」

「うん…」

マスターが帰ってきたら聞いてみよ

「まっとにかくリビングいこうぜ」

ここに居てもなんだし

「ピンポーン!」

ん?なんだ

「誰ですか?」

ちゃんと敬語を使い分ける俺って偉い

「ちょっアカイトー開けて」

おっ!この声は

「よう、バカイト」

「!!開口一番にバカイトって!」

ショックを受けた様だ

「んな事より大変なんだよちょっとこい」

「ちょっとマフラー引っ張んないでよ〜」

リビングに連れてくと
ニガイトがソファに三角座りして眠っていた

「ん?誰この子?」

「押し入れから出てきた」
「ぱーどゅん?」

「だーかーらー押し入れから出てきた」

「どういう意味それ」

「あっ起きた」

「ちょっと無視ー?」

「気分はどうだ」

「うん大丈夫…あれ?」

「ん?」

「こんにちは…」

「あぁこんにちは!」

「つーかアイス溶けるぞ」
「わー!どうしよひとまずここの冷凍庫借りていい?」
「無ー理、ニヤ」

「食べないと勿体無いアイスの神様ごめんなさい」

「何言ってんだ、食えばいいだろ」

「アカイトも手伝ってよ」
「アイスなんてガキの食いもんだろうが」

「アイスを馬鹿にしたな」
「溶けるぞ」

「わわっ!」

面白い

「あっそうだ君アイスたべる」

「うん、食べる」

「それじゃはい」

袋から出したのはダッツの抹茶味

「ダッツ渡すとか太っ腹だな」

「見直した?」

「別に」

「ガクッ」

「美味しい…」

「美味しいでしょ!」

しばらくして

「じゃっ!帰るねー」

アイスを食べてまったりしたら帰ってった、何しに来たんだ

「アカイト…」

「ん?なんだ」

「青汁…ある?」

「はっ?」

「青汁…」

早くマスター帰ってこい!俺にはどうも出来ない!

続く…

はい終わりました
ボカロ好きな人すみません下手くそで特にカイトが…いやでもこんなLVで良いと言う方はどうぞ
読んでくれてありがとうございましたm(__)m

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