赤と緑

□年末年始
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『さぁ!今年も後わずか!…』

テレビのレポーターがテンション高めに言う

「Z〜Z〜」

隣ではこたつで寝息を立てるニガイト
マジで襲おうかな…

「って…出来る訳ねーよな」

「なにがだ」

買い物に行っていたマスターが帰ってきた様だ…

「何でもねぇ」

「ふーん…そうか」

あれ?今日はあっさりしてるな、まぁいいか…

「そういやマスター…実家帰んねーの?」

「あぁ明日にな」

「遅くね?」

「そんな遠い訳でもないからな」

「まっ…俺からしたらマスターが居なくてすっきりすっけどな」

「本当に可愛くないなお前は」

「へいへい、どうせ俺はニガイトみたいに可愛くないですよ」

「俺は別にニガイトを可愛いなんて言ってないぞ」

「!!(やらかした)」

「でっでもよ!ニガイト可愛いとか思った事ないわけ?」

「いや可愛いとは思った事はあるが何もそんなにムキになる事ないだろ…」

慌て誤魔化そうとしているとニガイトが目を覚ました

「パチッ…ふわぁ〜…あっマスターお帰りなさい…」

トロンとした眼を擦るニガイト…あぁそんな仕草すんなよな、ますます好きに何だろ!

「ただいま…そうだニガイトにお年玉あげようか」

「お年玉?」

首を傾げるニガイト

「あっちょ!ズリィぞマスター」

「お前にもやるから静かにしろっ!」

「やった!サンキューな」

「どうせ明日は俺は実家に戻るからちょっと早いが今やる」

と懐からビー玉を取り出してって…まさか…

「コロンッ!…はいお年玉…」
………時が止まった………

「?…?…?…マスター?…」

ニガイトが不思議そうな顔した…そして時は動き出す…

「ブッ…!ワッハッハッハ!我ながら最っっ高!!」

「マスター…」

俺はちょっと引いたこんな古典的な事をマジでするとか…

「冗談だってブホォっ…ヒーヒー…ほら…ワッハッハ!!」

再び笑いだすマスターからお年玉をもらいニガイトと自分の部屋に避難した

『パタンッ!』

「アカイト…何今の…何でマスターあんなに笑っ…」

「ニガイトは知らなくていい!」

ニガイトまであんな事やりだしたら…あぁ恐ろしい…

次の日

「アカイト…アカイト…」
「ん?何だ」

「新年明けましておめでとう…」

和服のニガイトがいた……

「どうかな?…変…かな…?」

ちょっと照れながら言うニガイト…

「いや無茶苦茶似合ってる!てか可愛いぞ!」

「アカイト…!」

「んっどうした?」

「ありがと…嬉しい…」

顔をやや紅くして笑顔でいうニガイトに

『プチン!』

何かが切れた理性と言うやつか…新年そうそう過ちをって時に

「アッカイト!あけおめ」

奴が来た劇物製造のプロ…冬空雪美…でもそのおかげで過ちを犯さずにすんだ…
「ニガイト君の着物似合うでしょ!私があげたんだよ!」

「あぁ似合ってる」

ん?何かドアから黒いオーラが…

「マスターはアイツにはあげたのに俺にはくれなかった…」

怪しいぞ…帯人て言うかニガイトだから刺されずにすんだんだな(アイスピックで)…俺だったら…

『ガシャーン!!』

下から何か物音が

「カイト…何してるのかな?」

「マスターごめんなさい…」

アイツらまでって時にマスターが来た

「そんじゃ俺は実家に戻るからコイツらの事は頼んだぞ」

「了解」

実は毎年コイツらと新年を過ごしているマスターが一人だと寂しいだろって理由からだ…今年はニガイトもいるけどな…
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