スタスカちょうへん

□2時限目「ただ夢中で」
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放課後の教室…


誰もいない、私だけの時間。





いじめられていた頃は、すごく辛かったけど泣かなかった。

でも我慢できなかった。


泣くのなんて、我慢できなかった。



だから放課後、誰もいない教室で声を押し殺して泣いていた。








そしていつの間にか、それが当たり前になってしまって

放課後になると、勝手に涙が頬を伝う。






この学園はおかしい。

放課後になっても、なかなか生徒が教室から出ない。


お願いだから早く帰って……!!!


泣いてるところなんて見られたら、もっと嫌われてしまう………。


だから、早く















――――――――――この雫が落ちる前に









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