スタスカちょうへん
□1時限目「全ては始まりが肝心」
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そんな女の子に1人の男の子が話しかけてた。
「おぉ!!やっと来たか、待ってたぞ」
『……一樹』
男の子の名前は不知火一樹。
星月学園3年の生徒会長だ。
そんな不知火を、女の子――紗夜は冷たい目線で見つめる。
「…何だよその目ι」
『それで、私はどこのクラスなの??』
「あぁ、翼たちと同じ宇宙科だ」
不知火の言葉に紗夜は『ふ〜ん…』と呟いた。
『宇宙科、ね。…そもそも星自体に興味ないんだけど』
「まぁそう言うなってι…あ、先生たちが紗夜のこと待ってるぞ」
不知火がそう言っても紗夜はどうでもいいような表情をしていた。
そして、何か思い出したかのように不知火に話しかけた。
『…約束、覚えてる??』
「もちろん。“俺たちは他人の設定”だろ??」
紗夜の表情が少し和らぐ。
『絶対に話しかけてこないでよね』
「何だ、いまさら反抗期か??」
『…黙れシスコン』
そう言って紗夜は校舎へと向かっていった。
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