スタスカちょうへん
□HR「“裏切り者”」
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プロローグ「“裏切り者”」
ここは桜櫻花(サクラオウカ)女学園。
女子高である。
そんなある日、この桜櫻花女学園でとある事件が起こった。
「きゃぁあぁぁあ!!!」
1人の女の子の叫び声。
教師が急いでその声が聞こえた教室に入る。
「どうした!?」
教室には、2人の女の子が居た。
1人は叫び声の主であろう子。
そしてもう1人は…この女学園で最も美人だと言われている子だった。
その子の名前は紗夜。
桜櫻花女学園の1年生でありながら、とても美人でみんなの人気者なのだ。
整った顔に抜群のスタイル、そして心優しい性格が彼女をより輝かせる。
しかしどうやら、女の子の話によると紗夜が何かやらかしたらしい。
「先生!紗夜ちゃんが夕紀ちゃんの鞄を捨てようとしてたの…!!」
「何だと!?」
「それで…っ私が止めようとしたら、紗夜が殴りかかってきて…!!」
「それは本当なのか??」
『私は何もやっていません!!何で私が親友の紗夜の鞄を捨てなければいけないのですか!?』
「そう言われるとそうだな…」
「本当です先生!!紗夜ちゃんが…夕紀ちゃんの鞄を…!!」
女の子の頬には涙が伝っていた。
「分かった、お前の言うことを信じる!!だから泣くな」
『そんな……っ!?』